原宿の思い出

社会人デビューは、洋服店の販売員でした。
PR職に憧れていた自分にとっては修行のような日々。
オール女子のおしゃれな先輩方の中、やる気をチラ見せしながら
「もし私がプレスになったら。。。」と夢見がちに
ふわふわと仕事をしていました。

最初に配属されたお店は、原宿•明治通沿いコンドマニア横の小さな3階建ての路面店。
やる気があったり、有能なスタッフたちは
売り上げを伸ばせる(お客数の多い)1階にいるのですが
そこは積極的に2階配置を志願し、窓からのんびり神宮前交差点を眺めていました。

そのお店が今年に入って、道路拡張のため取り壊される事になりました。
今はもう床のタイルしかありません。
22才の頃の思い出と、2階からの眺めは
チリとともに土方のおじさんによって葬られました。

辞めてから7年。
在籍中はこの原宿店から代官山店に異動になり、その後PR部に配属になったので
ここで働いた期間は短いのですが
やはり社会人の原点が姿形なくなってしまうのはさみしいもんです。

昨日は代官山時代の同期と会い、思い出話に花を咲かせました。(全員退社済み)
私は彼女たちより早く退社したのですが、その後
一人は希望していた商品デザイン部に配属になり、もう一人は店長にまでなっていたようです。
入社時にはみんなおんなじ横並びだったのに、
彼女たちの潜在力を見せてもらって感動しきりでした。

現勤務先までの通勤路に、取り壊されたそのお店があるので
毎日初心に戻れそうな気がします。
と、言っても初心も感心できるものでなかったので
一生改善できそうもない気もしてきました。祈。









0 コメント:

Category

PROFILE

特別な向上心を持たずぬくぬく育った33才。持っている資格は使い道のわからない学芸員資格のみ。 PRとしてアパレルを転々としたのち、現在は家族の経営するアクセサリーブランドのPRに従事。休日は主婦修行中。

Blogroll

My job  →  VHF

読者

LATEST POSTS